コラム

根本的なブランド戦略と企業のブランド化について

企業は独自性やその品質の担保であったりイメージによる印象付けなど様々な方法で生き残りを画策しなければならない時代と成りました。
そんな中、近年よく耳にするように成ってきた「企業のブランド化」と言う言葉

■そもそもブランドってなんだ?

ではブランドとは何だろうか?と言う辺りを掘り下げてみたい。
ブランドにはいくつかの象徴的アイテムが存在していて、名称であったりロゴマークであったり色であったり画像であったりします。
そういったブランドを広く一般的に浸透させて定尺させる工程が「ブランディング」と言う作業になります。

ただしブランドの象徴となるロゴデザインもブランディング戦略も表層的なものでしか有りません。
その根底には最も大事なものが存在するのです。

■ブランドの根底にあるものとは?

ブランドには「ブランド・プロミス」という考え方があります。
リッツ・カールトンやルイ・ビトンでもそのように表現されています。
では実際に約束って何んでしょう?

それは「嘘をつかない」「品質を維持する」といった信頼を築く行為であり、その積み重ねによってブランドというのは作られていくと言う考え方です。つまりブランドというのは「〜〜なら大丈夫」と思ってもらえる、顧客ニーズを下回らない品質、またはそれを超えるサプライズを提供し続けてくれるだろうといったイメージのことだと言えるでしょう。

例えばアップルの製品は商品そのもののデザインだけでなく、パッケージは梱包方法、あのケースの見た目からその中に入っている全てが計算されたブランドコンセプトによる設計です。洗練され、なおかつ使いやすい、解りやすい製品作りを掲げているAppleのブランドプロミスは、今でこそ当たり前になっている「iPhoneに取扱説明書なんて付いていない」これがブランド・プロミスを維持していますという隠れたメッセージであると同時にそれ自体がブランディングになっている実に考えられた手段という訳です。

■ブランドの作り方

ブランド=約束=信頼となるわけで、それは「印象」「経験」「記憶」によって構成されていると言えるでしょう。
つまり時間をかけて作っていくか、巨大なインパクトを持って印象づけてしまうかのどちらかしか無い訳だが、当然時間をかけずに作ったブランドは一度の失敗で簡単に失われる。実績に基づいた強いファンが存在しないためである。
ブランド作りというのが、いかに小手先でどうにか成るものではないとわかるだろう。
時間をかけて真摯に仕事へ向かう姿勢こそブランド戦略、企業のブランド化の第一歩であり必須事項である。

それを効率よく、なおかつ印象をコントロールする具現者としてクリエイティブが介入し、情報発信していくというステップが今の情報化社会における「ブランディング」だ。

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