グラフィックデザインの仕事においてフォントの問題は様々な形で降り掛かってきます。そんな中でもよりセンシティブな問題についての質問です。
もう一つはもっと根本的にプレーヤーとしての成長について。
どうやって自己評価を上げレベルを上げていくか?
そういった2つの質問に答えています。
1,小塚明朝、小塚ゴシック体ってダサいの?
2,仕事上のコンプレックス、どうしたら無くなる?
質問
1,
小塚明朝、小塚ゴシック体についてです。
「これらを使うのはださい」という意見を聞くことがありますが、自分にはよくわからず、しかし、その差がわかるようになるのがひとつのレベルアップみたいなものなのでしょうか。ただしかし、正直なところ、それらはいささか口の悪い半可通の意見ではないかと感じつつ、ネットの匿名の人間でなく、リアルでのベテランの方のご意見を聞いてみたいと考えております。
2,
自分はデザイン、写真、イラストの勉強をしています。
かつて漫画だけでやっていましたが4年1000Pほど描いたあたりで限界を感じ、そのころ写真に興味を抱いたのをきっかけに漫画を休み、画像切り抜きの職に就き、いろいろと試してきました。その結果、当分の間は親和性が高いと思われるこの3つまでと絞りました。
しかしそれでもそれぞれ半端であるというコンプレックスや不安感がぬぐえません。
とはいえ、地道にやっていくしかないという結論でしかないのはわかりつつ、もしアドバイスいただけることがありましたらと思います。
回答
1,
小塚フォントについて、結論から言うと考え方は人それぞれですし関係ないと思います。
むしろ私は好きでドンドン使ってます。
ヒラギノやリュウミンなど美しいフォントが有り、そこに差があることも事実ですが、だからといって使えないとかダサいというものでもないかと思います。
強いて言うなら、ゲーマーが初期装備のデフォルト装備で冒険してると言う感じですかね?
有料フォントは課金装備みたいなものです。それに慣れれば初期装備はダサく見えるのではないでしょうか?
使いこなしてそれで強ければ文句ないと言うか・・・話が逸れそうですがそんな感じです。2,
恥ずかしながら私も写真やイラストはやります。
それこそコンプレックスの塊というか、上しか見てないので時々「なんでイラストや写真をやる必要があるのか?」みたいな哲学的領域に入るほど悩んだりしますが、逆にこの気持ちがなくなったらそれ自体やめてしまうのではないかと思います。嫉妬や不安、コンプレックスというのは向上心の裏返しです。
上手く行かなくてモヤモヤするのは上手くなりたい気持ちの裏側なんです。
そしてそんな気持ちを無くしてくれるのは、本当にあらん限りの努力と情熱を注いだ作品を作り上げた一瞬だけです。
満足感で満たされてこれで完璧に目標のレベルに成ったと感じることは、おそらく一生無いと思います。
そんな領域に達したクリエーターなんて人類史上一人も居ないんじゃないかって思うくらいです。
自分のレベルが上がればものを見る目も良くなります。当然今まで見えなかったものや気が付かなかったことに気が付きます。
そうやって永遠に不安と不満が押し倒してくるのに、努力という支えを作って倒れずに進んで行くんのではないでしょうか?精神論で申し訳ないですが、これと言って解決策はないように思います。
なにか賞をとるとか、大手の商材として使われるであるとか、そう言うわかりやすい結果を得ることで一時的に達成感を得ることは出来ると思いますが、コンペや大会でも勝ち続けることは出来ないし結局また同じ努力をかだねていくのでしょう。
最後に自分の自信になるものは、結局どれだけ本気で頑張ったか?しか無いのかもしれません。
質問者さんも仕事としてデザインを請け負う以上、すでに私と同じ土俵に居ます。お互いに日々切磋琢磨してがんばりましょう!
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